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【読者の方からのご質問】 |
2004/04/30(金) |
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―――中国元(CNY)の為替レート―――
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中国元がペッグ制(固定相場制)から変動相場制に変更した場合、
いったいいくらが適正レートなのでしょうか?
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読者の方からご質問を頂きました。
『中国元(CNY)の為替レート』に関しては、 非常に読者の皆様の関心が深いと感じています。 それで、ここに、頂いたメールとそのお返事を ご紹介しようと思います。
追伸: このところ、諸事忙しく、頂いたメールに十分な対応ができていません。 メールをくださった方々に、必ずしも、お返事ができていないことの、 お詫びを申し上げます。
しかし、同時に、頂いたメールには、必ず目を通していることを ご報告申し上げます。なにとぞご容赦ください。
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-----Original
Message----- From: **** Sent: Tuesday, April 27, 2004 To: smatt@d4.dion.ne.jp Subject:
中国元の為替レート問題について質問です。
いつもメルマガ楽しく拝見させていただいております。 今、ちょうど取り上げていただいている話題の中で、中国元についてです。
各機関、各方面、各国で中国元のペッグ制(固定相場制)から
変動相場制に変更したほうが良いというような意見が多々聞かれます。 では、今現在はどのくらいの水準のレートであるべき といっているのでしょうか? 多分かなりのスピードで発展してきた中国経済が、 今のレ−トでは過小評価されている。 本来ならば、これだけ目覚しい発展を遂げてきて経済が順調ならば、 もう少し通貨中国元が強くないとおかしいということだと思います。 もちろん中国政府としては、そういった外圧は承知の上、 自国の経済の安定的な発展に不可欠な貿易、なかんずく輸出に配慮して、 今の中国元安の状態をペッグしておきたいとの思惑があるのかと思います。
そうした中、一概に決定はできないとは思いますが、 現状中国元とドルの為替レートがいくらぐらいならば フェアーな水準なのでしょうか?(中国元と円のレートも)
中国元の為替レート問題については、いろんな場面で、よく出てきますが、 今、どのレートでペッグされていて、どのレートならOKというようなことが 全然聞かれないので質問させていただきました。 それと、今度から某外国為替証拠金会社で中国元の取り扱いが、 始まるとのことでしたので、興味がありメールしました。
よろしくお願いいたします。
****
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Original Message ----- From: 物語 To: **** Sent: Friday, April 30,
2004 Subject: From
フォレックス・ディーラー物語
****さま
メールありがとうございます。
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中国元(CNY)がペッグされているのは、あくまでも対ドル(USD)であって、 それ以外の通貨に関しては、相対的にしか決定しないことに 留意する必要があります。
まず、現在の中国元(CNY)レートは、対ドルで[8.2770]アラウンドです。 これは、[1ドル=8.2770中国元]という意味です。
中国元が変動相場制に移行する場合には、 個人的には、1985年の「プラザ合意」を参考に考えています。
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実のところ、固定相場から変動相場に移行しても、 それがどのくらいの影響になるのかは、相場が(市場が)決める事で、 事前には、誰にも分かりません。 中国の中央銀行の要人であろうと、アメリカの大統領であろうと、 誰にも、分からないのです。
だから、変動する相場の制度なのです。
当たり前のことなのですが、分からないことを、 分からないと堂々と宣言するのが、正しい態度であり、 正しい答えだ、と考えています。
しかし、『絶対に、誰にも分からない』といったことを前提にしても、 「それでも、いったい、どれくらいなのだろうか?」を知りたいのだ、 といったご質問と解釈して、 あえて、上述のごとく、「プラザ合意」のことを例示しました。
1985年9月の「プラザ合意」では、分かりやすく言えば、 プラザ合意後約2年間で、円の価値は倍になりました。
別な言い方をすれば、約2年間で、ドルの価値は、対円で半分になりました。
もっと具体的に言いましょう。 1985年9月のプラザ合意直前のドル円レートは、 [1ドル=240円]程度だったのですが、 1987年12月には、[1ドル=120円]程度になっています。
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繰り返しますが、変動相場制における通貨変動(価格変動)は、 マーケット(市場)が決める事です。 しかし、他に比べるべきもの、参考になるものがないので、 過去に起こった出来事を思い起こしているだけです。
米国の対中国の通貨政策を考えると、 プラザ合意のころの日米関係と状況が似ている、と感じています。
そう考えると、現在の[1ドル=8.2770中国元]が、 [1ドル=4.0000中国元]アラウンドになるのだろう、 と漠然と考えています。
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中国元(CNY)の対円レートに関しては、正直なところ、言い様がありません。
たぶん、中国元が変動相場制に移行すれば、ほぼ、あらゆる通貨に対して、 中国元が高くなるだろう、と考えていますが、 それだけではなく、中国元が対ドルで強くなる場合には、 ドル/円にも円高圧力がかかるだろう、と考えているからです。
現在の、中国元の対円レートは、次の計算式で求められます。
(ドル/円レート)÷(ドル/中国元レート)
つまり、現在のレート(2004年4月30日のドル円レート)を使って、 ドル/円が、110円だとします。 すなわち、[1ドル=110.00円]だとします。
ドル/中国元は、8.2770中国元です。 すなわち、[1ドル=8.2770中国元]です。
そうすると、
110.00 ÷ 8.2770 = 13.2898・・・
中国元の対円レートは、約13円29銭(13.29円)ということになります。
ドル/円が110.00アラウンドで動かないままで、 現在の[1ドル=8.2770中国元]が、[1ドル=4.0000中国元]アラウンドに 変化すると仮定すると、
110.00 ÷ 4.0000 = 27.50
という計算になりますから、 中国元の対円レートは、27円50銭(27.50円)に上昇する事になります。
しかし、これは、机上の空論でしょう。
中国元が変動相場制を採択する場合には、対ドルで中国元高になるでしょうが、 その際には、同時に円高にもなるだろう、と考えています。
中国元の上昇の方が、円高の圧力よりも強いでしょうから、 相対的に、対円でも中国元高になる、と考えていますが、 例えば、ドル/円でも[1ドル=90円]の円高になった、と仮定すると、
90.00 ÷ 4.0000 = 22.50
中国元の対円レートは、22円50銭(22.50円)となります。
ドル円レートがもっと円高に動いてしまえば、 中国元の対円レートでの変動は、相対的に小さくなります。
♪♪♪♪♪♪♪
しかし、こういったことは、現在の状況で、こういうことが起こったら、 といった、あくまでも『仮定』に過ぎません。
実際に、中国元(CNY)が変動相場制を採択するといった事実が起こった際の、 直前のマーケット・レートがいくらであるか、 事前には、誰にも予想ができないのですから、 現実問題としては、『絶対的に予測不可能』が正しい答えなのです。
その点を踏まえた上での、ご参考になさってください。 内容的には、間違ったことを述べているわけではない、と考えています。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 松田 哲 【フォレックス・ディーラー物語】
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