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【ドル/円は従たる動き】 2006/5/18(木)
---仏財務相発言で、ドル急騰---


昨日(5月17日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、
109円台後半([109.75-80]レベル)でオープン。

東京市場では、朝方、109円台後半で寄り付き、
その直後に[109.50]アラウンドに下落。

しかし、大きな値動きとはならず、
概して、109円台ミドル([109.40-60]程度)のゾーンで、持ち合いに推移した。

東京市場の夕方、ロンドン勢が参入して来ると、ドル売り意欲高まり、
[109.00]をトライした。
結局、一時、[109.00]を割り込み、[108.95-00]を示現している。
---為替オプション取引で、[109.00]のストライクは、付けた。---

[109.00]を付けた後は、ロンドン市場では、109円台前半で推移している。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ユーロ/ドル(EUR/USD)に目を移すと、
東京市場の時間帯では、[1.2850]アラウンドでの持ち合い。

ロンドン勢の参入で、「ユーロ買い」が出て、
[1.2910-20]レベルまで上昇した。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

マーケットの中心が、ニューヨーク市場に移って、
フランスのブルトン財務相の、
「さらなるユーロ高は歓迎出来ない」といったコメントが流れた。

そのため、ユーロ/ドル(EUR/USD)が急落。
1.29台前半から、一気に、[1.2750]を割れ、[1.2715-25]レベルに下落した。
200ポイントの急落だ。
その後も、ユーロ売り圧力強く、安値は[1.2701]。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ユーロ/ドル(EUR/USD)が急落したことを受けて、
ドル/円(USD/JPY)は、上昇を始めた。

ユーロ/ドル(EUR/USD)で、『ユーロ売りドル買い』になったので、
ドル/円(USD/JPY)でも『ドル買い』に動いた。

いわゆる「つれて、ドル買い」といった値動き。
明らかに、ユーロ/ドル(EUR/USD)の下落が先行して、
ドル/円(USD/JPY)の上昇が、それに従っている。

ドル/円(USD/JPY)は、[109.50]を上に抜けると、
目先でドルを売っていた向きの「損切り」から、スパイラルに急騰し、
一気に111円台に乗せた。高値は、[111.35]。
昨日の安値、[108.95-00]レベルと比較すると、2円以上の急上昇。

目先のドル・ショートの損切り(ドルの買戻し)は相場を加速した。
しかし、ユーロ/ドル(EUR/USD)の急落が、「原因・きっかけ」であり、
1時間程度の、タイム・ラグを伴って、
ドル/円(USD/JPY)は、動き出している。

ユーロ/ドル(EUR/USD)の下げ幅が、大きかったので、
ドル/円(USD/JPY)の上昇も、値幅が追随した。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

一昨日(5月16日)には、
リーブシャー総裁(オーストリア中央銀行総裁、ECB理事)が、
ECB(欧州中央銀行)は、ユーロ(EUR)の実効為替レートを注視しており、
対ドル(USD)レートの上昇
---すなわち、ユーロ/ドル(EUR/USD)レートの上昇---
を懸念していない、
と、フィナンシャル・タイムズ(英国新聞)に述べている。

同氏が、ECBは利上げを続ける必要があり、
6月に[0.5%]の利上げする可能性を示唆している。

同様に、イッシング理事(ECBのチーフエコノミスト)が、
経済成長とインフレの見通しが確認されるならば、
6月8日のECB理事会(マドリードで開催)で、
ECBが利上げを実施する可能性を示唆している。

こういった背景から、『ユーロ買い』のポジションが膨らんでおり、
フランスのブルトン財務相の、
「さらなるユーロ高は歓迎出来ない」といったコメントは、
『カウンター・パンチ』のように、強烈に効いた。

ユーロを買っていた市場参加者の、損切り(ユーロ売り)を、
無理やり引きずり出した印象。

結果的に、絶妙のタイミングを計ったように、「口先介入」で、
ユーロ/ドル(EUR/USD)レートを押し下げた。

仏財務相に、そういった意図が加味されていたのか、否か、わからないが、
まさに、市場参加者の『足元をすくうような』、
非常に効果的な発言だった、と言える。

 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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