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Forex Dealer Stories
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ブラック・マンデー
Black Monday   No.16
Since 2002/Aug./01
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 時として、うちのオファー」を飛び越えてマーケットはじりじりと上昇した。

 毎朝、会社にくると、ロンドン市場での金利の動きを調べてから、

 「ジョイン・ジ・オファー・アット ×××。」
 
Join the offer at xxx.)

 まず、オファーを入れるはめになった。

 1/16刻みに500本(5億ドル)『出す』のは、「クレジット・ライン」の制約があるので大変な作業だ。

 金利が上昇を続けていると、うちのオファー」を飛び越えて、その上のレートが出会ってしまう。

 俺は出来れば少しでも高いレートで『出したい』のだが、そういう高いレートを『取って』いる相手(カウンター・パーティ)に限って「クレジット・ライン」がない。

 また、そういう高いレートを払ってでも『取っている』銀行は、自分たちの銀行の「格付け」が悪いのをちゃんと知っていて、わざと高いレートを提示する。
 そうでもしないと、みんな『出さない』のだ。


ライン

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 先ごろ話題になった、貸し渋りとか、「ジャパン・プレミアム」なんて、世界中の至る所で、昔からあった話だ。

 『いまさら何言ってんだ』ってのが、本音のところだ。

 「格付け」が下がると誰も貸してくれない。
 それが当たり前の常識なんだ。


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 毎日、毎日、ワン・イヤーのデポを『出す』作業が続いた。

 邦銀同士の「クレジット・ライン」は「枠」が大きくて、制約が緩やかだ。

 だから、邦銀の「ビッド(Bid)」に当たると一回の取引で大きな金額を『出す』ことができる。邦銀と当たるとありがたかった。


 「クレジット・ライン」を調べる手際もだいぶ早くなった。そうなるころには、今度は『出せる』先が徐々に絞られてくる。

 グッド・ネームの銀行であっても、

 「フル・アップ。」
 (Full Up.)
 と答える場合がでてきた。

 もう既に、『出した』金額でクレジットの枠(信用枠)がいっぱいになってしまい、もうこれ以上『出せない』という意味だ。

 グッド・ネームでクレジット・ラインがいっぱいのカウンター・パーティは、もう暗記している。

 普通は、ブローカーからネームを聞いてから、

 「チェッキング・ザ・ライン。」
 (Checking the line.)

 と答えて、実際にクレジット・ラインを調べるのだが、「フル・アップ」であることを記憶しているので、即座に、

 「フル・アップ!」
 (Full Up!)

 と言えてしまう。


 それに、1週間で1000本(10億ドル)から、1500本(15億ドル)『出せば』、もう精一杯だ。

 1/16ごとに500本『出す』予定なのだが、もちろん、金利が上昇しないで、時としてマーケットの金利が、小幅緩むこともある。

 そういったときは、今日は『出さなくても良さそうだ』とほっとする。




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