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独断と偏見の為替相場

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【ロイター・モニターの為替レート】(3) 2002/05/14(火)


 「ロイター・モニターに表示されるレート」は、疑問点が多いようです。
 読んでくださる方々の反応も強いので、もう少し、突っ込んで、また書きます。
 今回の分だけでも、まだ、書き足りないのですが・・・。

 話題が、ちょっと、専門的で、マニアックですから、「フォレックス・ディーラー物語」の読者の方々の中には、こういった事柄を期待していないのかもしれません。

 いずれ、もう少し気楽で、一般的なテーマも取り上げるつもりですので・・・。

 (物語)

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 【ロイター・モニターの為替レート(3)】

 ロイター・モニターに表示される為替レートは、それぞれの銀行のロイター・コードがついていて、そのレートがどこの銀行のレートなのか、はっきりとわかるようになっている。

 もともと、ロイターに表示される為替レートは、
 「今の、うちの銀行のレートは、・・・ですよー!!
 インターバンク取引をするために、ロイターのディーリング・システムで、呼んでください!!
 うちの銀行と、インターバンク・ディーリングをやってください!!」
 といった意味合いがあるのだ。

 銀行間(インターバンク)取引といっても、外国為替取引に精通した強い銀行もあるし、もちろん、そうでもない銀行もたくさんある。なにせ地球上には、本当に数え切れないほどの、名前すら聞いたこともない銀行が掃いて捨てるほどたくさんあるのだから。

 その中で、外国為替取引に精通した強い銀行は、世界の中でも一握りだけだ。
 そうなると、銀行間取引でも、強い銀行にしてみれば、弱い銀行は『お客さま』なのだ。
 
世界中の銀行に対して、「今、うちのレートは、これですよー!!」とアピールしているのが、本来のロイター・レートなのだ。

 今でこそ、ロイター・レートが一般にも普及しているが、ついこの間までは、金融機関しか見ていなかった。そのことを思い起こせば、ロイター・レートの起源が想像できるのではないでしょうか?


 だから、自分の取引で手一杯になってしまえば、それどころではない。
 自分のポジションをどうにかするために、積極的にマーケットで売ったり買ったりするし、ロイターのディーリング・システムを駆使して銀行間で大口の取引に邁進する。
 そんなときは、ロイター・モニターのレートは止まったままだ。
 ロイターにレートを入力する時間が無いからだ。

 最近になって、ロイターの為替レートが、レートだけの単独で使われている。
 インターネット上でも見ることができて、便利になったものだが、そういった歴史的な背景までは説明してくれないから、それが、妙な誤解を生んでいる。

 「ロイター・モニターが、いくらいくらと表示しているから、外国為替市場はそのレートじゃないの?」といった疑問だ。

 明確に断言しよう。
ロイター・モニター』が『外国為替市場』ではない。

 「ロイター・レートは、外国為替市場のレートを、インプットしているに過ぎない」

 「『ロイター・モニター』がいくらであったって、本当の市場は別なところにあるのだ」

 「ロイターがいくらであったって、それは、あくまでもそのレートをインプットした銀行のレートに過ぎない」

 「マーケットの値動きが激しいときは、1秒、2秒で2、3円くらいは飛ぶ」

 (もちろん、いつもではありません。いつもはもっと穏やかで、かなり激しくても、1時間、2時間で1円、2円程度の動きです。ただし、本当に荒れたときは、1秒、2秒で2、3円くらいは飛びます。4、5年に一回くらいの割合では、そういったことが外為市場で確実に起こっています。)

 だから、ロイターにレートをインプットした銀行に、その数秒後にプライスを聞いても、『それは、数秒前のレートだ』、『今の値段はいくらいくらだ』、と言われてしまいます。

 もともと、為替取引は、原則として二者間の相対取引なのだ。

 建値クォーテーション)を要求されてもロイター・モニターのレートと違っていて当たり前なのだ。
(だって、よその銀行の提示したレートに過ぎないのだから。―――但し、程度にも因りますが・・・)

 そういった意味で、ロイター・モニターのレートはあくまでも参考価格なのだ。

 どうしても、ロイター・モニターと同じプライスでなければ嫌なのだったら、それをクォート(建値)している銀行に行くしかない。

 仮に、そうしたとしても、荒れているときは、上述のごとく、『それは、数秒前のレートだ』、『今の値段はいくらいくらだ』、と言われるのがオチでしょうが・・・。

 (物語)

 ご意見・ご質問などあればお寄せください。

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