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独断と偏見の為替相場

日経BP書店 書籍紹介-ドル円ユーロ投資入門
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【ロイターモニターの為替レート】(4) 2002/05/23(木)


【ロイターモニターの為替レート(4)】

◆◆◆「レベル」と「ファーム・プライス」◆◆◆

1990年代の中頃から、電子ブローキング・システムが発達して、外国為替市場は、声(ボイス)の時代から、視覚(ビジュアル)の時代に移りました。
現在も外為市場は、「ビジュアルの時代」といって良いでしょう。

→【注:電子ブローキング
→【注:ボイス・ブローキング

それ以前は、「ロイター・モニター」を見ながら、ブローカーさんたちの肉声で、外国為替市場のファーム・プライスを、耳で聞いていた。

→【注:ファーム・プライス

ロイター・レートを参考にしているのだが、そのプライスは「レベル」を表示しているだけだ。

→【注:レベル

ボイス・ブローカーの肉声のプライスが、常にリアル・プライスで、これが『本当の外国為替市場』であった。

ロイター・レートを見ながら、ブローカー・プライスを聞いているのだが、あくまでも、ロイター・レートは気配値(けはいち)で、『本当の外国為替市場』ではない、といった意識が働いていた。

→【注:気配値(けはいち)】

耳で確認するのが、『本当の外国為替市場』だったのです。
だから、目で見るプライスはリアル・マーケットではないのだという認識が、自然に身についた。

だから、一昔前の外国為替市場では、視覚よりも聴覚が優先された。

ところが、【EBS】(電子ブローキング・システム)ができて、文化が変わった。

→【注:EBS

EBS】のプライスは、ファーム・プライスだから、これも『本当の外国為替市場』なのです。

そして、聴覚よりも、視覚の方が、刺激的で、訴えてくる力が強い。
耳よりも、目の方が、心理的に圧迫感があります。

誰でもそう感じるのではないでしょうか?
一般的に、「ラジオ」よりも「テレビ」の方が、刺激が強い。

ぼんやりと「ラジオ」を聞いていても、あまり記憶に残っていない。
聞くという行為は、聞こうとする能動的な意欲がないと、印象に残らない。

ところが、「テレビ」を、ぼんやりと見ていても、無意識に印象に残ってしまう。「テレビ」の場合は、、音楽やナレーターの言葉もあるのだから、視覚だけを狙っているのではなく、視覚聴覚を複雑に利用しています。だから、余計に印象に残ってしまうのかも知れませんが。

覚える気もなかったのに、テレビ・コマーシャルの歌を口ずさんでしまう、なんてことありませんか?

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Line

フォレックス・ディーラー物語
【外為用語の基礎知識】より抜粋

EBS
  【EBS】社が行っている【電子ブローキング・システム】
 
現在の外国為替市場では、【電子ブローキング・システム】で売買が行われている。「ドル/円」、「ユーロ/ドル」などの主要通貨の取引では、【EBS】を通しての売買がその大半を占めている。
 
EBS】画面には、取引される通貨のプライスが表示されている。画面を見て、プライスを確認しながら、売買をインプットすることで外国為替取引ができる。

 
ディーラーは、そのプライスに対して、「BUY」・「SELL」のキーを押せば、買ったり売ったりすることができる。もちろん、「いくらで買いたい」とか、「いくらで売りたい」とかの指値注文も、インプットするだけでよい。

 【電子ブローキング】
に対して、人間が売買注文を取り次いで取引を決めるやり方を【ボイス・ブローキング】と言う。『外国為替市場の電子ブローキング・システム』。

電子ブローキング】【電子ブローキング・システム
 ディーラーが、売買注文をインプットすることで、
 銀行間の外国為替取引が成立するコンピューター・システムのこと。
 コンピューター・システムを介して、インプットで売買が行われる
 【電子ブローキング】(【電子ブローキング・システム】)に対して、
 人間が売買注文を取り次いで取引を決めるやり方を
 【ボイス・ブローキング】と言う。

ボイス・ブローキング】(Voice Broking)
 【ボイス・ボックス】を使用して、人間のブローカーが、
 肉声でを銀行間の外国為替取引の売買を決めるディーリングのやり方。
 コンピューター・システムを介して、インプットで売買が行われる
 【電子ブローキング】(【電子ブローキング・システム】)に対して、
 人間が売買注文を取り次いで取引を決めるやり方を
 【ボイス・ブローキング】と言う。

ファーム・プライス】(Firm Price)
 実際に取引するさいの、プライス。
 「ファーム・プライス」を要求された場合は、
 クォート(建値)した ディーラーは必ず、そのプライスで取引を確定する。
 それに対して、レベル気配値)は、あくまでも価格水準をあらわしたもの。
 「取引価格」を保証するものではない。

レベル】(Level)
 気配値(けはいち)のこと。

気配値(けはいち)】(Level)
 現実の外国為替市場で、取引されているだいたいの水準の為替レート。
 目の前で取引されている、おおまかなレベルの為替レート。

【気配値(けはいち)】(詳しい説明)

 ディーラー同士では日本語の「気配値」と言わず、
 「レベル(Level)」と言います。
 いきなり「レベル(Level)」と言っては、かえって、わかりにくいと思い、
 (「フォレックス・ディーラー物語」内の)文中では、日本語の「気配値
 を使いました。

 具体的に例示した方がわかり易いでしょう。
 例えば、現在のドル円レートはが、109.12−16とします。
 これは、「109.12でドルを買う」という参加者と「109.16でドル
 を売る」という参加者が、本当に実在しているわけです。

 そこに、第三者がドルを売ろうと思えば、「109.12」で本当に売れる
 わけです。
 誰か別の第三者がドルを買おうと思えば、「109.16」で買えます。
 これが、「プライス」です。

 ディーラー間では、この「プライス」を「ファーム・プライス
 (Firm Price)」、(実際に取引ができる価格、という意味)と呼びます。

 この場合の、「気配値」は「109.10−20」になります。
 【「気配値」「レベル(Level)」と言った場合、だいたい10銭幅で表示
 することが多い】

 市場の「プライス」は「109.12−16」で、これは本当にすぐに取引
 ができる「数値」です。

 ところが、「気配値」はだいたいの水準を表しているだけで、
 「109.10−20」で実際の取引価格ではありません。

 いま、の「プライス」が「109.12−16」だったら、
 「109.10−20」で取引できるだろうと思われることでしょう。
 普通は、その通りです。

 ところが、何か為替に影響を与えるニュースがでたときには、「プライス」
 は飛ぶように動きます。

 ディーラー同士が、何気なく「いま、いくら?」と訊く場合は、
 「ファーム・プライス(Firm Price)」を尋ねているのではなく、
 だいたいの水準である「気配値」を訊いています。

 その際に、「レベル気配値)は109.10−20です。」と返事がきます。
 【「109.10−20」の水準ですが、「109.10−20」で取引を
 保証するわけではありません、といった意味あいです。】

 その返事のすぐあと(1〜2秒あと)で、「プライス」を聞くと、
 「108.80−85です。」
 といったことも起こります。
 為替相場の動きが速いときはそれ程速いのです。
 いつもではありませんが。

 (物語)

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