短縮ダイヤルのボタンを押した。
押しながら損益の計算をした。
大竹さんのポジションは、180.99の持ち値で500本のドル・ロング(ドルの買い持ち)と、181.29で500本のドル・ロングだ。
加重平均すれば、181.14で1000本のドル・ロングだ。
[(180.99 × 500,000,000 + 181.99 × 500,000,000
)
÷( 500,000,000 +
500,000,000 )= 181.14
今現在のマーケット・レートで評価するならば、ビッドは181.45だから、
[(181.45−181.14)× 1,000,000,000 =
310,000,000 ]
3億1000万円の利益になる。
俺のポジションは181.285で96本のドル・ロングだ。
[(181.45−181.285)× 96,000,000 = 15,840,000 ]
1584万円のプロフィットだ。
しかし、全部で1096本、10億9600万ドルを一度に売ったら、181.45で売れるはずがない。
181.45 - 55から、このアマウントを売ったら、アベレージは簡単に181.00を割り込むだろう。
電話の呼び出し音が鳴ると、すぐに大竹さんの声がした。
「もしも! 大竹です。」
「梅田です。 500本買いました。
アベレージは181.285ですけど、181.29にまるめてもいいですか?」
「あぁー、いいよ。 181.30でいいよ。
俺にとってはおんなじだから。」
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「181.29でいいですよ。
こっちも負けてはいないし。」
「で、どーぉ?
マーケットは?」
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「181円のヨンゴー・ゴーゴー・・・・・。
急に静かになった。
買ってんのはうちだけみたい・・・・・。
さっきもそうなんだけど、うちが買うのを止めると、急に参加者が少なくなって、センチメントが下がる。
もぉ・・・・・、疲れたよぉ・・・・・。」
「そっか・・・・・。 ご苦労さん・・・・・。」
お互いに言葉には出さないが、同じ思いがあった。
これだけ買った割には、思ったほどドルが上がらない。
この181.45−55の水準から、ドルを1000本売ったら負ける・・・・・。
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